海の水はなぜしょっぱい?子供にもわかりやすく解説します!

海の水はなぜしょっぱい?子供にもわかりやすく解説します!


海の水はなぜしょっぱいのか、ご存知でしょうか?

「なぜしょっぱいのか」「いつからしょっぱいのか」「全部同じしょっぱさなのか」。いざ質問されてみると、意外と答えられないものですよね。

この記事では海の水がしょっぱい理由、海の水のでき方、海の水に含まれる塩分の量、場所による塩分濃度の違いをわかりやすく解説します。

おすすめの本とウェブサイトも紹介するので、参考にしてください。

Q. 海の水はなぜしょっぱいの?

出典:Twitter

A.「塩化物イオン」と「ナトリウムイオン」が多く含まれているから。

海水には地球上にあるすべての元素が溶け込んでいますが、最も多いのが「塩化物イオン」、次に多いのが「ナトリウムイオン」です。

塩化物イオンとナトリウムイオンは、塩の主成分である「塩化ナトリウム」という化合物の材料。そのため、海の水をなめると、塩を溶かした水と似たような味がするのです。

参照:日本地球化学会

Q. 海の水はいつからしょっぱいの?

A. 正確にはわからないが、大陸ができた時期より後だと考えられる

地球ができたのは46億年前で、地表はマグマで覆われ、空には気化した窒素・二酸化炭素・水などが満ちていたと言われています。

2億年くらい経って地球の温度が下がると、空にあった水蒸気が大雨になって地表に降り続け、酸性の海ができていきました。

その後岩石などに含まれていたカルシウム・鉄・ナトリウムといったアルカリ性の物質が徐々に溶け込み、海が中和されていきます。

地上の大陸ができていった時期は35億年前~25億年前頃で、大陸の岩石などから溶けたナトリウムも海のしょっぱさに関係があると言われています。

そのため、海水の成分が現在のものに近くなったのは、25億年前より後だと推測できます。

参照:

日本地球化学会

日本海事広報協会

地球における海洋と大陸の形成|J-Stage

Q. 海の水にはどのくらい塩分がふくまれているの?

出典:Twitter

A. 3.1~3.8%程度

水に含まれる塩の濃さを表す言葉を「塩分濃度」といいます。

海水のおおよその塩分濃度は3.1~3.8%。海水100gの中に塩が3.1~3.8gほどふくまれている、ということになります。

参照:学研キッズネット

Q. 海の水のしょっぱさは場所によって違う?

出典:Twitter

A. 海域によって3.1~3.8%とばらつきがあります。

暑いところでは海水が蒸発して塩分濃度が上がる、河口の近くでは川から淡水が流れ込んで塩分濃度が下がる、北極や南極では氷ができたり溶けたりして塩分濃度が変わるなど、海水の塩分濃度は環境によって変化します。

また、大西洋から太平洋に向かって吹く「貿易風」の影響も受けます。大西洋で蒸発した水分が貿易風に運ばれて太平洋で雨を降らすので、緯度が同じでも北大西洋より北太平洋のほうが塩分濃度が低い、というデータがあります。

参照:学研キッズネット

海の水はなぜしょっぱい?子供に説明するのに使えるおすすめの本とWebサイト

「海の水はなぜしょっぱい?」という疑問に答えてくれる本とWebサイトを紹介します。

海の水がしょっぱい理由の他にも、海に関する疑問の答えが色々載っているので、子供と海の話をしたい方におすすめです。

【本】わが子に「なぜ海の水はしょっぱいの?」と聞かれたら? 尊敬される大人の教養100(講談社)

出典:Twitter

「なぜ海の水はしょっぱいの?」「帝王切開の帝王って誰?」など、子供に聞かれたときに使える教養が100種類紹介されています。

「週刊現代」に連載されていた「今週の『へえ~、そうなんだ』」を加筆・修正したもので、大人に向けて書かれた本ですが、意外と知らない豆知識が色々載っていて便利です。

わが子に「なぜ海の水はしょっぱいの?」と聞かれたら? 尊敬される大人の教養100|講談社

【本】海がわかる57のはなし(誠文堂新光社)

出典:Twitter

「海はなぜしょっぱいのか」「海はどのくらい広くて深いのか」といった素朴な疑問から、「海はどうやってできたのか」などスケールの大きい話まで、図・イラスト・写真を使って解説している本です。

  • 海の歴史
  • 海水の話
  • 海の地形
  • 海の資源
  • 海洋観測・海洋調査

などなど、海に関する様々な話題がわかるので、海のことを学びたい方におすすめです。

海がわかる57のはなし|誠文堂新光社

【Webサイト】学研キッズネット

出典:Twitter

小学生・中学生と、その保護者・教員のためのサイトで、身の回りのことがわかるたくさんのコンテンツが掲載されています。

「なぜ海はしょっぱいの?」など海に関する疑問に対しても、子供が読んでわかりやすいように説明してくれています。

学研キッズネット

【Webサイト】読む子ども科学電話相談(NHK)

出典:Twitter

「人間は昔サルだったけど、恐竜はなんだったの?」「チューリップには目や口がないのに、どうやって生きているの?」「感情がコントロールできなくなるのはどうして?」など、小中学生からの様々な質問に専門家が答えています。

「海の水がしょっぱいのはなぜ? どうやってできたの?」という質問にも、法政大学の教授が丁寧に、わかりやすく解説。

他にもたくさんの質問が掲載されているので、読み始めると止まらなくなってしまうかもしれません。

海の水がしょっぱいのはなぜ? どうやってできたの?|読む子ども科学電話相談

海の水がしょっぱいのは塩と同じ成分が含まれているから!自然の神秘を感じよう

出典:Twitter

この記事では、海の水がしょっぱい理由、いつからしょっぱいのか、といった疑問に答えてきました。

ひとつ調べてわかると、次から次へと疑問が湧いてきて楽しくなりますね。

紹介した本やサイトでは、知りたいことを分かりやすく説明してくれていますし、楽しみながら読み進められる工夫もあります。

海に関わる様々な不思議を知り、お子さんと一緒に自然の神秘に思いを馳せてみてください。

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