ビーチコーミングとは?海で拾えるものと違法行為・注意点まとめ

ビーチコーミングとは?海で拾えるものと違法行為・注意点まとめ


ビーチコーミングとは、浜辺に打ち上げられた漂着物の収集や観察をすること。

流木や貝殻、シーグラスの他にも、外国から流れ着いたものなど、ちょっと変わったお宝が見つかることも!

最近では手作りアクセサリーなどの素材集めといった目的でも、ビーチコーミングの人気が高まっています。

この記事ではビーチコーミングやその楽しみ方について詳しく解説しつつ、違法行為などの注意点も紹介します。

ビーチコーミングとは?海岸の漂着物を収集・観察すること

ビーチコーミングとは、海岸や浜辺に打ち上げられた漂着物を収集したり観察したりして楽しむこと。

集めた漂着物は、加工する・標本にする・アクセサリーなどの素材にするといった使い道があり、自分だけのコレクションが作れます。

最近では手作りのアクセサリーやインテリアグッズの素材集めとしての注目度が高く、今人気上昇中のアクティビティーです。

ビーチコーミングで拾えるものにはどんなものがある?

次に、ビーチコーミングで拾えるものの例を紹介します。

ビーチコーミングで拾えるもの①流木

出典:Twitter

流木といっても形や種類は様々。ひとつとして同じものは存在しないので、自分好みの流木を探すことができます。

また海の流木は虫が少ないのも特徴です。海水に長時間さらされていることが多いので、流木自体が虫の棲めない環境になっていることが多いと言われています。

さらに、流木の大部分は潮風や日光にさらされて白っぽく、堅くなっています。

ビーチコーミングで拾えるもの②シーグラス

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シーグラスとは、浜辺や海辺に流れ着いたガラス片のことで、「ビーチグラス」とも呼ばれます。

長い年月をかけて波や水の中で揉まれることで、角がなく丸い形になっていきます。

普通のガラスのような透明感はあまりなく、表面は曇ったような風合いをしています。

シーグラスには、青、水色、白、赤、黄など様々な色があり、見つけやすい色と見つけにくい色が分かれています。赤やオレンジなど希少価値の高い色はめったに見つかりません。

ハンドメイドのアクセサリーやインテリアの素材として、特に人気の高い漂着物です。

ビーチコーミングで拾えるもの③陶磁器

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ビーチコーミングでは、陶磁器などの焼き物の破片も多く見つけることができます。

古いものから新しいものまでさまざまですが、歴史のある焼き物の破片が見つかることも。

新しいものと古いものでは絵付けの技法も染料も違うので、慣れるといつ頃の時代のものか分かるようになります。

ビーチコーミングで拾えるもの④貝殻

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貝殻はビーチコーミングで拾えるアイテムの代表格とも言えるアイテム。

色や形、大きさも様々で、種類が豊富にあるので、お気に入りの貝を探してみるのも楽しいものです。

オウムガイ、アオイガイ、タカラガイなど、人気のある貝はマニアがいるほどです。

ビーチコーミングで拾えるもの⑤生物由来のもの

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漂着物の中にはウミガメの甲羅、クジラ・イルカ・サメなどの骨といった生物由来のものも。

これらが何かの拍子に岸に打ち上げられることがあるので、どんなものがあるか観察してみるのもよいでしょう。

ビーチコーミングが違法になる!?地域のルールを確認しよう

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ビーチコーミングを楽しむ人にとって「海の漂着物はすべてが宝物」「漂着物は波が運んできてくれた贈り物」という考えは一般的になりつつあります。

しかし、ビーチコーミングは拾うことが「違法」になるケースもあります。

また「違法」とまではいかなくても、やり方によっては「問題」になりかねません。

まず、明確に「違法」とされているビーチコーミングの例としては、下記のようなものがあります。

  • 沖縄県で天然のサンゴ類を拾う
  • 国立公園・国定公園・県立自然公園で鉱物・土石・動植物を拾う

沖縄県では「造礁サンゴ類」(天然のサンゴ)をとってはいけません。生きているサンゴだけではなく、サンゴの死骸も採捕禁止となっています。

なお、原型をとどめていないサンゴのかけらを利用する場合も、海岸の管理者に問い合わせる必要があります。

参照:沖縄県

下記の行為については、国定公園の場合は環境大臣、国定公園や県立自然公園の場合は県知事の許可が必須です(「自然公園法」第四節を参照)。

  • 鉱物・土石・その他環境大臣が指定するものの採取・損傷
  • 植物の採取・損傷、落葉・落枝の採取
  • その他、景観の維持などに影響を及ぼすおそれがある行為(政令で指定)

国立公園や自然公園などに指定されている場所では、環境に影響が出る行為は基本的に禁止されています。

罰則として懲役や罰金も定められていますので、自己判断でビーチコーミングをするのは避けましょう。

参照:自然公園法|e-Gov法令検索

上記のルールの他にも、「海岸法」や都道府県の条例などで禁止されている行為もあります。

ビーチコーミングを行う前に、地域のルールをしっかり確認しましょう。

なお、ビーチコーミングが「問題」となるケースとして多いのは「自然環境に影響が出る場合」です。

例えば、貝殻は砕けて砂浜の一部となるため、大量に拾うと環境に悪影響を及ぼすおそれがあります。

ビーチコーミングを行う場合は、自然環境への配慮を忘れないようにしましょう。

ビーチコーミングの前に要確認!注意点を6つ解説

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国や都道府県から採取が禁止されていないか確認する

前述のとおり、ビーチコーミングに関係のある法律としては、「自然公園法」「海岸法」などがあります。

また都道府県の条例などで漂着物の持ち出しが禁止されているケースもあります。

そのため、事前に地域のルールをよく確認することが重要です。

生きものや破片に直接触らない

海岸や浜辺には多種多様なものが流れ着きます。毒を持った海洋生物や医療廃棄物といった、さわると危険なものも漂着します。

ビーチコーミングでは危険な漂着物に直接触るのは控えるとともに、軍手などを着用してケガを避けましょう。

液体が入っている容器にさわらない

中身の入ったジュースや缶詰、得体の知らないものが入った瓶なども絶対に触らないようにしましょう。有害物質を含んでいる可能性があります。

天気予報をチェックしておく

事前に天気予報を確認しましょう。出かける前は好天でも、急に天気が変わることもあります。

雨や雷、強風や高波の予報が出ている場合はビーチコーミングを避けたほうがよいでしょう。
気温が高くなる日も注意が必要です。水分補給や日除けグッズなど、暑さ対策をしっかりしましょう。

潮見表で満潮・干潮をチェックしておく

天気とともに、潮の満ち引きも確認しておきましょう。浜辺によっては満潮時に歩けなくなることもあります。

また満潮時は探すポイントも少なくなってしまうので、事前に時間を確認しておいたほうが、効率よくビーチコーミングができます。

保管前に漂着物をきれいにする

採集したものはよく水洗いをし、砂や汚れを落としてから持ち帰るようにします。

帰宅後は漂着物を水洗いして、2~3日真水につけておくと、塩分を取り除くことができます。

まとめ:ビーチコーミングの注意点を知って、安全に楽しもう!

出典:Twitter

ビーチコーミングは、海岸に行けば誰でもできて、欲しいものを探すことに夢中になれる、魅力的なアクティビティーです。

ビーチコーミングではシーグラスや流木など様々な漂着物を目にすることができますが、実際に拾う場合は地域のルールをよく確認することが大切。

また自然環境に配慮して、節度ある楽しみ方をするのもマナーです。

人や生き物の共通財産である海を大切にしながら、ビーチコーミングの楽しさを満喫してみてください。

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