マダコ|海の図鑑
2022/1/27 3:09:50海の図鑑
マダコは日本で一般的に食べられているタコの一種です。
身近な水産物と言えるマダコですが、詳しい生態はあまり知られていないのではないでしょうか。
この記事ではそんなマダコの特徴や分布、食べ方などを紹介します。
マダコの特徴
名称 | マダコ |
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和名 | 真蛸 |
英語名 | Octopus |
学名 | Octopus sinensis ※1 |
分類 | 八腕形目マダコ科マダコ属 |
体長 | 全長約60cm |
重さ | 約3kg |
分布 | 熱帯・亜熱帯の海水域に広く分布 |
食べ方 | 茹でダコ、刺身、カルパッチョ、酢の物、たこ焼きなど |
夜行性・肉食で、唾液腺から麻痺毒を分泌して貝やエビ・カニなどを捕食。
外敵に襲われると煙幕上の墨を吐いて逃げます。
産卵期は5~10月ですが、地域によって差があります。
オスは第3腕の交接腕で生殖(交接)を行い、メスは約10万~15万個の卵を生みます。
巣穴などの天井から房状に吊り下げらた卵は藤の花に似ているため、海藤花(かいとうげ)と呼ばれることも。
メスは卵を約1か月守り続け、孵化を見届けると寿命を終えます。
孵化した幼生は透明で、1か月ほど浮遊した後、海底での生活が始まります。
※1 マダコの学名としては以前「Octopus vulgaris」が用いられていましたが、東アジアで一般的な種(マダコ)はこの種とは別の種であると確認されたため、近年では「Octopus sinensis」が採用されています。
まとめ
画:瑞吉
マダコは日本では本州に広く分布していて、とても馴染みのある生き物です。
一方で、唾液腺から麻痺毒を出して狩りをするなど、よく知られていない生態もあります。
この図鑑がより深くマダコの世界を楽しむきっかけとなれば幸いです。
挿入絵画・作者紹介
瑞吉
1991年 岩手県釜石市に生まれる。小さな頃から自然の中で、絵を描き物を作り遊ぶ。
2011年 上京。都会になじめず独学で絵を描いていたが、禅に触れ水墨画を描き始める。
2016年 子ども達向けアートワークショップを始める。
2020年 アートとものづくりの教室「遊び野ASOBINO」運営。石絵具を作り始める。
美術を学びながら水墨画を描き、アートと自然を通し楽しみ続け、現在にいたる。横浜市在住。
使用画材
石絵具・松煙墨・岩絵具・顔彩・修善寺紙