赤エビ|海の図鑑

赤エビ|海の図鑑


赤エビとは、西日本を中心に穫れる小型のエビのこと。唐揚げやむきえびなどで美味しく頂けます。

また「海老で鯛を釣る」という言葉があるように、マダイ釣りなどの釣り餌に使われることも。

昔から身近に用いられてきた「赤エビ」の話、ぜひ目を通してみてください。

赤エビの特徴

名称赤エビ
和名赤海老、赤蝦
英語名whiskered velvet shrimp
学名Metapenaeopsis barbata
分類十脚目クルマエビ科アカエビ属
体長8~10cm程度
重さ15~20g程度
分布房総半島から東南アジア
食べ方刺し身、唐揚げ、干しエビ、むきえび

水深5~30m程度の、底が砂泥となっている内湾に生息する小型のエビ。有機物やプランクトンなどを食べて育ちます。

産卵期は7~8月で、産卵が済んだ赤エビは1年の寿命を終えます。

東日本より西日本の方が漁獲量が多く、底引き網漁などで水揚げされますが、サルエビ、トラエビ、キシエビなど別種の小エビも区別されずに「赤エビ」として扱われることが多いです。

またアルゼンチンアカエビなど「赤いエビ」が「赤エビ」と呼ばれる場合もありますが、エビの種類としては別種となります。

水揚げされた赤エビは食用となるほか、マダイ釣りなどの釣り餌にも用いられます。

まとめ

赤エビ 文中画像

画:瑞吉

赤エビは小さくて寿命も短めですが、美味しい食材として、釣り餌として、人の暮らしを支えています。

「赤エビ」と呼ばれるエビにはいくつか種類があるので、見かけたら「どの種類のエビかな?」と考えてみるのも楽しいですね。

挿入絵画・作者紹介


瑞吉

1991年 岩手県釜石市に生まれる。小さな頃から自然の中で、絵を描き物を作り遊ぶ。

2011年 上京。都会になじめず独学で絵を描いていたが、禅に触れ水墨画を描き始める。

2016年 子ども達向けアートワークショップを始める。

2020年 アートとものづくりの教室「遊び野ASOBINO」運営。石絵具を作り始める。

美術を学びながら水墨画を描き、アートと自然を通し楽しみ続け、現在にいたる。横浜市在住。

使用画材

石絵具・松煙墨・岩絵具・顔彩・修善寺紙

赤エビ