水上ジェットとはどんな乗り物?値段や維持費はいくら?免許の取り方も解説

水上ジェットとはどんな乗り物?値段や維持費はいくら?免許の取り方も解説


海や湖を颯爽と走っていく水上ジェット、素敵ですよね。

風を感じ、波間を抜けて、スピードに乗ったときにはアドレナリンが溢れてくるのを体中で感じられます。

しかし、いざ水上ジェットに挑戦してみようと思っても、さまざまな疑問が浮かんでくるのではないでしょうか。

水上ジェットと水上バイクは違うの?いくらくらいかかるの?免許は必要?

そんなみなさんの疑問を解決すべく、この記事では「水上ジェット」についてご紹介していきます。是非参考にしてみてくださいね。

水上ジェットとは?水上バイクと何が違う?英語名や用途も解説

出典:Twitter

水上ジェットの他に、水上バイクや水上オートバイ、ジェットスキー、マリンジェットなど、さまざまな呼び方がありますが、どれも同じもの。

英語で「PWC(パーソナルウォータークラフト)」と呼ばれることもあります。

一人用の立って乗るタイプのものや、数名で座って乗るタイプのものもあり、自分でバランスを取りながら乗る、まさに陸上のバイクが水上になったものと言えます。

レースも行われていますが、よく海で見かけるようにマリンレジャーとしても大変人気のあるアクティビティ。

ただし、自ら操縦するには満年齢16歳以上の方が取得できる「特殊小型船舶操縦士免許」が必要となります。

水上ジェットの値段はいくら?2022年の新車・中古価格をチェック

出典:Twitter

水上ジェットのメーカーとして市場を牽引するのは「ヤマハ」「カワサキ」「シードゥー」の3社。

いずれのメーカーからも、多彩なラインナップの水上ジェットが、新艇・中古で流通しています。

それでは、各社の新艇と中古艇をそれぞれご紹介していきましょう。

※記載した価格は、2022年4月時点の参考価格です。

ヤマハ製水上ジェット(新艇・中古)の値段【2022年】

出典:Twitter

ヤマハでは、高級感漂うラグジュアリーモデルや、スピードを楽しむパフォーマンスモデルなど、コンセプトによってモデルがいくつか分かれています。

新艇

  • FX Limited SVHO(最上級ラグジュアリーモデル):313万50円(税込)
  • GP1800R SVHO:(最速のパフォーマンスモデル):280万50円(税込)
  • VX Cruiser HO(快適性を追求したクルージングモデル):220万6050円(税込)
  • SuperJet(立ったまま操縦するスタンドアップモデル):142万5050円(税込)

参照:ヤマハ発動機

中古艇

  • GP1800R SVHO(初度登録2020年):268万円(税込)
  • FX cruiser HO(初度登録2018年):180万円(税込)
  • FX Cruiser SVHO(初度登録2016年):176万円(税込)
  • VX デラックス(初度登録2016年):118万円(税込)

カワサキ製水上ジェット(新艇・中古)の値段【2022年】

出典:Twitter

ヤマハで水上ジェットを「ウェーブランナー」と呼ぶのに対し、カワサキでは「ジェットスキー」と呼んでいます。

それでは、ウェーブランナーの参考価格を見てみましょう。

新艇

  • JET SKI ULTRA 310LX(ラグジュアリーモデル中最上級クラス):266万2000円(税込)
  • JET SKI ULTRA LX(性能と乗り心地を追求したモデル):188万1000円(税込)
  • ET SKI STX 160LX(コンパクトでスポーツ性能に優れたモデル):174万9000円(税込)
  • ET SKI SX-R(立ったまま走行を楽しむモデル):149万6000円(税込)

参照:カワサキモータースジャパン

中古艇

  • STX 160X(初度登録2021年):139万円(税込)
  • JET SKI ULTRA 310LX(初度登録2018年):168万3000円(税込)
  • JET SKI ULTRA 310X スペシャルエディション(初度登録2015年):132万円(税込)

シードゥー製水上ジェット(新艇・中古)の値段【2022年】

出典:Sea-Doo公式Twitter

ヤマハやカワサキと並んで人気が高い「シードゥー」。こちらも新艇と中古艇併せてご紹介しましょう。

新艇

  • GTX LIMITED(低燃費かつパワフルなラグジュアリーモデル):269万5000円(税込)
  • GTI(フロントに広い収納スペースがあるレクリエーションモデル):154万5500円(税込)
  • SPARK TRIXX 2UP:(2022年発売の2人乗りベーシックモデル):113万8500円(税込)

参照:Sea-Doo

中古艇

  • GTX LTD 300 iDF(初度登録2021年):259万6000円(税込)
  • GTR 230(初度登録:2020年):185万円(税込)
  • SPARK TRIXX 3up 1497(初度登録2021年):121万円(税込)

水上ジェットに乗るにはどんな費用がかかる?維持費の内容を解説

出典:Twitter

水上ジェットの購入を考えている方にとって、本体価格以外に維持費も気になるところですよね。

水上ジェットを所有するためにかかる維持費には、どのようなものがあるのでしょうか。およその目安も含めて、ご紹介します。

メンテナンス費

初年度は10時間点検や消耗品交換が必要なので、メンテナンス費用は年間4万~6万円程度。

10時間点検が不要となる2年目以降は、年間3万~6万円程度かかります。

メンテナンスの内容については、下記を参考にしてください。

共通

  • 使用後メンテナンス:船体やエンジンの錆びつきを防止のため、水道水で洗浄します。
  • 冬季メンテナンス:長期間使用しないときのメンテナンス。およそ2万円程度が目安です。
  • 始業点検:使用前の点検です。冬季メンテナンスありだと5000~8000円程度ですが、冬季メンテナンスなしだと2万~3万円程度かかります。

新艇のみ

  • 新艇10時間点検:新艇購入後10時間乗り、その後に問題がないかを点検します。
  • 消耗品交換:オイル、フィルター、バッテリーなどの消耗品を交換します。

参照:マリンライセンスロイヤル

船舶検査の費用

船舶検査とは、車で言う車検のようなもの。

この検査を通過し交付される「船舶検査証書」「船舶検査手帳」「船舶検査済票」がなければ、実際に水上でジェットを操縦することはできません。

船舶検査には下記のような種類があり、それぞれ費用がかかります。

  • 定期検査(6年に1回必ず受ける検査):1万1600~1万6700円
  • 中間検査(定期検査の3年後に行われる簡易検査):5100~8200円
  • 臨時検査(艇の改造や修理の際に受ける検査):4900円

その他の費用

上記の他に、水上ジェットを動かすための「燃料費」や、任意ではありますが万が一のときに備えておく「保険代」なども、費用として考えておきましょう。

参照:マリンライセンスロイヤル

水上ジェットに必要な免許の種類は?取り方や費用も解説

出典:国土交通省 CtoSeaプロジェクト 公式Twitter

冒頭でもお伝えしたように、水上ジェット(水上オートバイ、ジェットスキー等)を操縦するには「特殊小型船舶操縦免許証」が必要となります。

ちなみにモーターボート等に乗れる「一級/二級小型船舶操縦免許証」を持っていても、水上ジェット(水上オートバイ)は操縦できません。必ず「特殊」を取る必要があるのです。

特殊小型船舶操縦免許を取得するには、二つの方法があります。

  • 教習コース:登録小型船舶教習所で講習を受講し、学科修了試験と実技修了試験に合格すると、国家試験なし・身体検査のみで免許証が発行されます。
  • 受験コース:独学またはスクールで勉強し、国家試験に合格すると免許証が発行されます。

国家試験に要する時間は1日で、最短であれば総数2日で免許を取得することも可能です。

受験コースの場合は5万~6万円程度、教習コースの場合は6万~7万円程度の費用がかかります。※教習所の教習料により異なります

参照:ヤマハ発動機マリンライセンスロイヤル

まとめ:水上ジェットは一味違うマリンレジャーを満喫できる乗り物!

出典:Twitter

水上でのアクティビティはたくさんありますが、水上ジェットは体で潮風を感じ、自らのハンドルさばきとバランス力で自由に波間を駆け抜けられる乗り物。他にはない魅力が楽しめます。

この記事では水上ジェットに興味がある方に向けて、艇の購入にかかる費用や維持費、免許の取り方を解説してきました。

ぜひこの記事を参考に、水上ジェットの魅力を実際に味わってみてください。

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